【これは私が"化け物”とたたかった、30年間の物語】
アルコールに溺れる父と新興宗教にハマる母を持った作者・菊池真理子さんの実体験に基づくコミックエッセイを映画化した作品。
松本穂香(主人公・田所サキ)×渋川清彦(父・田所トシフミ)ダブル主演。
見ないふり、気づかないふり、心に蓋
居場所、拠り所、葛藤、後悔
どう思っていたんだろう?
何を考えていたんだろう?
想像していた以上の重さに、どうレビューを書けば良いのか分からない、言葉に出来ない思いが残る作品でしたね。
内容は異なりますが『母さんがどんなに僕を嫌いでも』を見た時と同じような気持ちになりました。
ただただ主人公サキの境遇に同情。
コミカルとシリアスのバランスであったり、音楽や演出に、ん?と思う部分もありましたが、それを上回る主演二人の演技を見せてもらえたので敢えて言及しないことにします。
(特に後半の良さは松本穂香さんの演技あってこそだと思います)
(余談)
映画だけでは十分に理解できなかったので観賞後に原作コミックを読みましたが、作品が伝えたかったことがしっかり見えたので興味持った方は是非読んでほしいですね。
原作『酔うと化け物になる父がつらい』菊池真理子
主題歌
「背中合わせ」GOOD ON THE REEL
"心の中で思ってるだけじゃなくて、私にはちゃんと言って“
"今になって気付いたよ。聞きたいこと、話したいことがいっぱいあったんだなって“
"もう一回話したかったなあ“
酒は飲んでも飲まれるな。