tetsu3

ラストナイト・イン・ソーホーのtetsu3のレビュー・感想・評価

4.5
エロイーズ / アレクサンドラ
エリィ / サンディ
鏡に写る私 / 輝くあなた
憧れ / 恐れ
夢 / 夢
希望 / 希望
現実 / 現実?
影 / 光
光? / 影?

悪いのは誰??


光と影を纏い、60年代と現代のロンドンを彷徨うエロイーズ。
輝きと陰影を併せ持ち、夢の中で姿を現すアレクサンドラ。
そして僕らもその光の点滅に誘われて、悪夢へと導かれる。
過去と現在の街と夜に飲まれていく。

エドガー・ライト作品だけに、音楽のセンスは抜群。
そして、映画愛がふんだんに盛り込まれた映像。
もう一度見たら、色んなことに気がつくのだろうな。
作品の所々に散りばめられた仕掛けにいつも驚かされる。
彼の作品は、テイストこそそれぞれ違うが、目から耳から、観客をその世界に入り込ませることがとても上手い。

そして。
なによりもこの作品の魅力を爆上げしているのは、トーマシンとアニャ。

アニャさんは、今までちょっと苦手なお顔だったのだけど、サンディの光と影を見事に演じ、魅力が溢れていた。
トーマシンさんは、なんて可愛い話し方をするのだろう。
いも臭いお姉ちゃんから、60年代ファッションに身を包み見事に変貌を遂げる姿は輝いていた。

この二人の存在で、もうこの作品は成功している。
最後のカットは何回も繰り返し観たい。

おまけ。
スペシャルサンクスに、タランティーノを発見。
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