いくまる

ラストナイト・イン・ソーホーのいくまるのレビュー・感想・評価

4.2
凄く好きでした!!
色合いと歌とテンポとキャラクターとオチまでが綺麗にハマっていたのと、トーマシン・マッケンジーがとにかく目を惹く。
ジョジョ・ラビットの時からホラーやってほしいと思ってたんだけど、可愛いパートから迫力の絶叫まで良かったですね☺️

あとは単純に60年代と都会の混沌が好きなのかも。
波に飲まれてしまうのも、弾かれるのも、染まれるのも、乗りこなせるのも、いいとこ取りだけできるのも、都会ならではの良さでありタチの悪いところでもあり。
純粋な都会っ子が作る壁も、あるある。

どんでん返しが売り!あなたは騙されている!あの時あの人どうしてた!?とかそういうこともなく、新事実が分かるたびに「あー、なるほど〜」くらいで受け入れられる物語の作りは1回でストンと理解できて今観たい映画No. 1って感じです。

テレンス・スタンプが出て来るシーンはもうそのままホーンテッド・マンションなんですよ。


タクシーおやじはひたすら気持ち悪かったけど、そこから続く男性の数々の視線を「ホラー」の枠に入れてくれたのが良かった。
何度も繰り返す道を外れていくシーンは観る人によってはトラウマを〜みたいな意見もあったけど、サスペンスに変わっていく中でここまでやってくれれば現実味もなくてサイコホラー要素の1つなのでは?と。
予告に一瞬カット挟んであれば良かったかな。
(昨今の映画に必ず嘔吐シーンがあるのも事前告知してほしい。数十分動悸が止まらないくらいには恐怖症)


サイモン・ペッグとニック・フロストとの3作にはどハマりして、ベイビー・ドライバーには全然ハマらなかったのですが、エドガー・ライト監督は今回で好き寄りの監督に戻ってきました。
いくまる

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