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ラストナイト・イン・ソーホーのyuumのレビュー・感想・評価

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アニャ・テイラー・ジョイは期待通り最高だった。トーマシン・マッケンジーは今作で初めて知ったが、細やかな心情描写をサイコに演じていて素晴らしかった。ただ女性が芸術・メディアで活躍するために一部の男性によって性的搾取されてきた歴史、その歪んだ構造に対するエドガー・ライトの批判が成立したかどうかは賛否両論ありそう。(自分は中立派)
すでにネットでは注意喚起が巻き起こっているけれど「"女優/ダンサーは娼婦と同じ"と信じて疑わない男性たちがヒロインに対して半強制的に性暴力を振う」、観る人によってはトラウマがフラッシュバックしてしまう危険なシーンが執拗に登場することが公開前に警告されなかったのは、今作品を楽しみにしていた観客に対して誠実さに欠けていたと思う。
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