煩悩の塊

ラストナイト・イン・ソーホーの煩悩の塊のレビュー・感想・評価

4.7
男性視点でカルチャー万歳してきたエドガーライトが、女性視点でカルチャーのダークサイドに切り込む
天才が巨匠になった感じがする

夢を喰われたサンディが、自分を殺し、客観化することで、その分の半世紀後のエロイーズが悪夢として主観的に体験するっていう形が面白い

2人がシンクロするテクニカルなシーンとか、楽屋を逃げるところとか、順番に色が変わるフランス料理屋のネオンとか、どこをとっても映像が楽しい
監督の過去作からの、浮遊感が幻影の設定とマッチしている
現代に流れる60年代の音楽は、魅惑的だか、どことなく不穏に響いて作品を象徴している

ロンドンに初めてきた時の、タクシー運転手の見え方、主観的表現、過度にビビる感じいい

ジョン、実はクズなんじゃないかーって怖かった、序盤に親戚が自殺したってジョカスタが嘘?ついてたから、親戚に霊感あるってのもそれ繋がりかなって嘘かと思った

ジョカスタ殺されかけてかわいそう笑

最後サンディ死んだのは、贖罪ではなく自由になりたかったんじゃない?思い出してしまった記憶から。
エロイーズ殺されエンドかと思った
てか、ロンドンいたらまた同じように見ちゃうんじゃない?

ロックダウンのエンドロールかっこいい

監督が愛する60年代をもっと知りたいと思えた
煩悩の塊

煩悩の塊