このレビューはネタバレを含みます
まず主演のアーニャ・テイラー=ジョイ、トーマシン・マッケンジーの演技が素晴らしい。この配役した人に感謝。
次に演出も良い。鏡を使った演出は魅了されます。特にカフェ・ド・パリの階段のシーンは魅入ってしまいますね。
冒頭のシーンもスマフォなど現代のモノを見せずに60年代の曲や「ティファニーで朝食を」のポスターなどが登場するので過去から始まったのかな?と思いきや、実は現代からスタートしていて、意表を突かれました。
後半は徐々にサスペンス要素が増してきます。大家さんがサンディでジャックの方が殺されていたというのはそこまで意外な展開ではないのですが、演出や演技が素晴らしいからか、その瞬間まで予想できず、驚かされました。
男たちの亡霊にサンディを殺してくれと懇願されたエロイーズが拒否する場面も好きですね。普通のサスペンスホラーって主人公が殺人鬼を殺すんですよね。でも、あそこで殺すようならエロイーズの魅力は半減だと思います。冒頭のシーンで感じた純粋さが最後まで貫かれていたのがよかったです。
サスペンス系では今年一番の映画でした。