セサミオイル

ラストナイト・イン・ソーホーのセサミオイルのレビュー・感想・評価

4.3
憧れの夜の世界を具現化したようなすごい世界観。バカ学生なんて嫌いだよね(嫌い)?だったらそんな奴ら放って置いて、もっと大人の世界に案内します。どうぞ!
みたいな感じで華やかで妖しくてダーティーな夜の世界へ誘ってくれる。
ずっとなんの話か分からないがずっとキラキラワクワク。それこそ危険薬物でもやってるかのような過剰な多幸感。
なんの話か分からない事に関しては不快感はなくむしろどうでも良いけどこの世界観をずっと見させてくれという感じだった。
そうこうしてる内に物語の方向性は徐々に定まり、核心へ。

うわぁーこういう話かーおいっー!
こっちの世界も嫌いじゃないぞーー!
ドキドキスリリング。
二度美味しい。

これはちょっと今年ベスト級かなと思わされるくらい捲し立てられた。ジェットコースターみたいなカレイドスコープみたいな映画。
目まぐるしくてテーマが霞んでしまうけどちゃんとメッセージもあり。
ラブリーボーンと通じる感じもあった。
ラブリーボーンを見た時はこんな映画あと10年は出てこないだろうと思ったがきっちり10年後にラストナイトインソーホーとして出てきた憾あり。

そしてラブリーボーンが無性に観たくなり観たら「アベラールとエロイーズ」という本のタイトルが冒頭に出てくるし、登場人物の名前がリンジーだったりもする。オマージュあるんじゃないかと思った。