かわとも

ラストナイト・イン・ソーホーのかわとものネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!霊を見ることができるデザイナーを夢見るエリーがロンドンに出て、馴染めない寮から一人暮らしを選ぶところから、物語は進みます。夢の中で、エリーはサンディという女性の目線で60年代のロンドンを体験する。夢の出来事が自分の身にも起こったことをしり、夢を楽しみにしていくのだけど、そこはロンドン。ただの楽しい夢であるはずがない。だんだんと怪しい方向になり、そのうち日常も霊に脅かされるようになります。
途中で真実に気づく観客も居ると思います。これ、どうやって纏めるのかなって思いながら観てました。60年代のロンドンのナイトシーンが、煌びやかでもあり、猥雑でもある。勢いがある時を観客にもみせてくれます。
自分が望まなかったことを振り切ることができなかったサンディ。エリーは自分の望む事を叶えるため、大人になっていき、彼らの願いを叶えるより、未来を見据えて未来を選ぶ事をつげるのでした。
霊という過去に囚われず、いま、目の前にある現実を見るって事。
アニャ、トーマシンの演技が若いパワー溢れる感じがすごく良かった。テレンス様もお年を召しましたが、自然と目が行っちゃう。ダイアナに捧げられてます。撮影後亡くなったのですね。静かで、パワーのある演技でした。
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