曇天

ラストナイト・イン・ソーホーの曇天のレビュー・感想・評価

4.0
なんかいいなあ青春や。都会に憧れたけど洗礼受けて、幻想に逃げたけどそこでも失望して、って踏んだり蹴ったり。都合の良さが若者らしい。頑張れ!って応援したくなる。

主演の2人のコンビがすごく良くてずっと見ていられた。早くもっとコミニュケーションとって欲しいとハラハラ。
トーマシン・マッケンジーも役にぴったりだけど、アニヤ・テイラー・ジョイってこういう役柄も似合う女優だったんだと再発見。憧れるのに納得がいくくらいめちゃめちゃかっこいい。ウィンクがお茶目で最高ですはい。
豪華絢爛な60年代美術やホラー描写が不安定な主人公の心象風景にマッチしていてエモくて、説明に台詞がいらなくなっていく感じがイイ。
前半アイデアが冴えてただけに後半似たホラー描写が多くてちょっとだけ失速したかな? 新しいものを期待しすぎた気もする、いや全編普通に面白い。

ずっとハリウッド界隈のセクハラ問題が浮かんでた、60年代だけの問題ではないからこそ真に迫るものがあった。こういうアンサーならアリ。
曇天

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