Yellowman

ラストナイト・イン・ソーホーのYellowmanのレビュー・感想・評価

3.8
1966年の夢と幻想と二人のガーリー

個人的に気になる監督の1人であるエドガー・ライトの新作。冒頭からトーマス・マッケンジー演じるエリーことエロイーズの60’sサウンドに乗せた小気味良いダンスとモノローグで、幕を開ける。前作「ベイビードライバー」から確立された効果的音楽の使い方がハマっている。エリーは、60‘sの世界に憧れていて、何かが見えるという特異体質を持ち合わせている。憧れのロンドンで服飾のデザインスクールに入学するが,周りとは、噛み合わず、寮を飛び出し、古い建物の下宿を見つけ、暮らし始めるのだが、そこは、夜になると、1966年のソーホーへの入り口だった。
そこで、出会ったアニャ・テーラー=ジョイ演じるサンディーに出会う。

エドガー・ライトらしい、洒落た映像と選曲で、上手くまとめられ、エリーとサンディーの好対照な2人の魅力も充分に引き出されていて、ストーリーの後半までは、60’sな世界観が楽しめる。後半は、ホラーと言うよりは、スリラー的な展開は、やや演出過多に思った。その分、ラストで救われた気持ちになるから、良しとするか。
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