アマプラ登場で再見。
ホラージャンルに60年代ファッション、音楽、カルチャーを持ち込み、極彩色の映像で、前半はホラー映画を見ていることを忘れさせるような演出で押しまくる。地方の純ぼく少女が大都会でとまどうという流れは、『魔女の宅急便』をイメージする人もいるのでは。
中盤以降はベタなホラー演出全開。鏡に殺人シーンを転写したり、壁から手が出てきたり、ゾンビに追われたり。
母親の死の真相にまで深くストーリーをからめてほしかった。ミステリー度も上がってくるから。とにかくカメラ、照明、編集のセンスは抜群だね。後半マッケンジーの「分裂症的演技」はリアリティがあった。
しつこいほど車にひかれそうなシーンが出てくるけど、ちょっと多すぎるのでは。主人公の過去をみても、交通事故を強調するような話でもなかったし。恋人が助けるシーンが何回もあるが、文脈的に唐突感がある。彼のキャラクターの描写を浅くしたのは、あくまで女性主人公の映画であることを示したいためかな。