ナツミオ

ラストナイト・イン・ソーホーのナツミオのレビュー・感想・評価

3.8
WOWOW録画鑑賞・W座
ホラー系はあまり観ないが監督と主演女優2人に惹かれて鑑賞。

音楽、映像、ファッションと1960年代の英国感満載‼️

『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライトが監督し、2大若手女優、トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイが共演。現在と過去、二つの時代のロンドンが交錯する幻想ホラー。

原題 『Last Night In Soho』

2021年英作品
監督・脚本 エドガー・ライト
脚本 クリスティ、ウィルソンイコールケアンズ
音楽 スティーヴン・プライス
撮影 チョン・ジョンフン
出演 トーマシン・マッケンジー アニャ・テイラー=ジョイ マット、スミス テレンス・スタンプ マイケル・アジャオ ダイアナ・リグ 

翻訳者 牧野琴子

(WOWOW番組内容より)
エロイーズ(マッケンジー)は、地方の家を離れ、ロンドンのデザイン学校に入学するが、寮生活に馴染めずに落ち込み、ソーホー地区でアパートを借りる。そこで夜、エロイーズは眠りの中、1960年台のソーホーの歓楽街にいる夢を見る。そこで歌手を目指す若い女性サンディ(テイラー=ジョイ)として華やかな都会暮らしを体験していくうち、エロイーズは目が覚めている間も楽しい気分になる。だが夢でサンディが殺される光景を目撃してから、エロイーズにも異変が……。

この作品のジャンルは、”サイコロジカルホラー"って言うの⁇(忘備録)

「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督によるタイムリープ・サイコ・ホラー。
ロンドンのデザイン専門学校に入学したエロイーズ。寮生活に馴染めず、一人暮らしを始めるが、ある日、彼女が眠りにつくと、夢の中で歌手を目指す魅惑的なサンディと出会う。

少し気味悪いシーンもあるが、意外と大丈夫。面白かった‼️

終始、60年代のヒット曲が流れ、ファッションも楽しめる変わった作品。

エロイーズの故郷の部屋には、『ティファニーで朝食を』のポスターが。
60年代のソーホーの映画館では『007/サンダーボール作戦』の看板が!
雰囲気たっぷり‼️

中盤までは、現代のロンドンのデザイン学校で学ぶエロイーズが1960年代のロンドン・ソーホー地区の歓楽街に迷い込むタイムリープものだが……

印象のシーン
・鏡の中と外のエロイーズとサンディが頻繁に入れ替わる

・ジャックとのダンス・シーン。
 サンディと踊るうちエロイーズと交互に変わるシーン。撮影も大変そう⁈

・無数の手に捕まるエロイーズは悪夢のようなシーン。怖い‼️
 
・前半の60年代のノスタルジックな流れが中盤以降、サイコ・ホラーに変化する怖さ。ラスト、爽やかな締めで終わるのがよかった〜‼️


【忘備録】ネタバレあり

「サイコロジカルホラー」
(英: Psychological horror)
は、精神的、感情的および心理的状態に起因する恐怖により読者、視聴者、またはプレイヤーを脅かす、妨害する、または不安定にするホラー・フィクションのサブジャンル。それは、しばしば、サイコロジカルスリラーと重複し、設定やプロットのサスペンス、ドラマ、アクション、ホラーを高め、不気味な感覚を提供するために、不安定で信頼できない、悲惨な状況を表現している。(Wikipediaより)

キャスト
、エロイーズ・ターナー Eloise
- トーマシン・マッケンジー
愛称はエリー。ロンドン・ソーホー地区のロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに入学したファッションデザイナー志望の女性。奇妙な第六感を持ち、夢の中でサンディとして1960年代のロンドンへ行ってしまう。
大好きな作品『ジョジョ・ラビット』(2019)のエルザ役‼️

・サンディ Sandie
- アニャ・テイラー=ジョイ
歌手志望の女性。夢の中でエロイーズが憧れている1960年代の歌手。サンディは愛称で、本名はアレクサンドラ。
『ミスター・ガラス』(2019)のケイシー役。

・ジャック
- マット・スミス
1960年代のナイトクラブで女性歌手のまとめ役を務める男性。エロイーズ/サンディと恋に落ちる。

・ミス・コリンズ Miss Collins
- ダイアナ・リグ
エロイーズの下宿先のオーナー。
演じるダイアナ・リグは『女王陛下の007』で1960年代のボンドガールを演じたことで有名。
2020年9月に死去 R.I.P.
最後の映画出演作となる。

・ペギー・ターナー Peggy Turner
- リタ・トゥシンハム
エロイーズの祖母。

・銀髪の男
- テレンス・スタンプ
エロイーズの前に度々現れる謎の壮年男性。エロイーズがサンディの髪型を真似て以降、彼女を気に掛けている。

・クラブの客 #5
- サム・クラフリン
1960年代のクラブの客。サンディに「君はロンドンのナイトクラブの世界にいるべきではない」と提言する。
“あなた警官?"

・ララ・チャン
- ジェシー・メイ・リー

・ジョン
- マイケル・アジャオ
エロイーズと同期の男性。
巻き込まれて散々な目に…
最後は元気になって良かった!

・ジョカスタ Jocasta
- シノヴェ・カールセン
学生寮でのエロイーズのルームメイト。遊び人で田舎出身のエロイーズを見下していて、60年代ファッションも馬鹿にしている。

・セイジ・バーメイド
- マーガレット・ノーラン
エロイーズが働くパブ「The Toucan」のオーナー。
演じるノーランはダイアナ・リグと同様に1960年代の『007 ゴールドフィンガー』に出演経験があった。
2020年10月に死去 R.I.P.
最後の映画出演作となる。

・女性刑事
- リサ・マクグリリス

、チャールズ
- ジェームズ・フェルプス

・ベン
- オリバー・フェルプス


(使用楽曲)
60年代のポップスが多数、使用されている。
1. ピーター&ゴードン
「愛なき世界」

2. ダスティ・スプリングフィールド
「ウィッシン・アンド・ホーピン」
 Wishin’ And Hopin'

3. ザ・サーチャーズ
「Don’t Throw Your Love Away」

4. The John Barry Orchestra
「狂っちゃいねえぜ」(Beat Girl)

5. ザ・キンクス
「Starstruck」(見発表だった音源)

6. シラ・ブラック
「私のすべて」(YOU'RE MY WORLD)

7. The Graham Bond Organisation
「Wade In the Water」

8. ジェームス・レイ
「セット・オン・ユー」
“I’ve Got My Mind Set On You"

9. ザ・フー
「ヒート・ウェイヴ」

10. サンディー・ショウ
「Puppet On a String」

11. ウォーカー・ブラザーズ
「ダンス天国」
”Land Of 1000 Dances"

12.エジソン・ライトハウス
(R. Dean Taylor)
「There’s a Ghost In My House」

13. スージー・アンド・ザ・バンシーズ
「ハッピー・ハウス」
“Happy House"

14. サンディー・ショウ
「(There’s) Always Something There To Remind Me」

15. BARRY RYAN
「Eloise」

16. シラ・ブラック
「Anyone Who Had A Heart」

17. デイヴ・ディー・グループ
「Last Night In Soho」

18. スティーヴン・プライス
「Neon」

19. アニャ・テイラー=ジョイ
「Downtown(A Capella)」

20. アニャ・テイラー=ジョイ
「Downtown(Up Tempo)」
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