このレビューはネタバレを含みます
これは傑作です。
事前になんの情報なくリコメンドで観た作品。
デザイナーを夢見つつ専門学校に入るも野暮ったいセンスの彼女は同僚からもからかわれる存在。居心地の悪い寮から出て、老婦人が管理人のアパートぐらしに。
夢の中に登場するサンディは1960年代にダンサーを目指す美形少女、このサンディに憑依するように夢の中では彼女になりショービジネスの華やかな部分も汚い部分も追体験する。
ところが次第に夢だけではなく現実世界にも幻覚が出てきて亡霊たちが彼女を追いかけてくる。この演出がこれでもか、というぐらい濃密で観ているこっちが参ります。
警察に飛び込んで相談するもノイローゼ少女の幻覚と思われてしまう。追い詰められたエロイーズは管理人に今すぐ退去したい旨を話すが、サンディとは若い頃の管理人その人だった事が判明。嫌な男を片っ端から殺しては死体を床下に隠していままでしのいできたという。管理人から話を聞く途中でサンディに似ている事に気付いた時の恐怖といったら!
エロイーズは睡眠薬入のお茶で眠らされてしまいそうになるが、大立ち回りの末に逃れて助かり学校の発表会も大盛況で終わる。
——が、鏡に映るサンディの姿に戦慄を覚えEND
これ、観てない方は是非御覧ください。損はさせません。