おたに

ラストナイト・イン・ソーホーのおたにのレビュー・感想・評価

5.0
最高。どタイプ。!!
リアリティ重視の自分がSFにこんなに惹かれたのは初めてかもしれない。

ビートルズの影響で60年代イギリスの音楽ばかり聞いてたここ1、2年。まさにこの映画の音楽はタイプ中のタイプでした。というか「ベイビードライバー」もそうだけどエドガーライト監督は完全にこの時期が好きなんだな!!!聴いてる曲が古いって馬鹿にされるシーンはエロイーズと一緒に心の中で反抗していた気がする。しょっぱなのA world without loveで早々心を奪われ、シラブラックには完全に酔わされた。ジョージハリスンの曲もあったし!!エンドロールのクレジットに(John Lennon, Paul McCartney)の文字があるだけで幸せでした

60年代のロンドンの街並みがそのまま反映されてたのかはわからないしあまり気にしないけど、とりあえずネオンの色合いがすごく綺麗。基本的に夜のシーンだったからか映像が映える。イギリス行きたい。建物が多く出てきて、地下に入ったりやたら扉を開けたり閉めたりと不思議とワクワクする仕掛けがたくさんあったと感じる。
トーマシンマッケンジーとアニャテイラージョイの顔面も圧倒的すぎた。良い意味で対照的。キャスティングした人を褒めたい。
聴覚プラス視覚で既に楽しめる!!

意外にもこの映画のストーリーの軸は女性の社会的地位についてだと思う。サンディはエロイーズの憧れではあるものの、憧れであるからこそ裏の闇の部分を自身を通して等身大に見てしまったことでエロイーズには何倍にも刺激が強く映ったのかなあ。そしてこれはSFでも過去の話でもなく現在にも蔓延る事実なのではないかなーと暴露系youtuberの話を聞いて思う(もし本当なら)。芸能界の噂ってどこまでが本当でどこまでが嘘なんだろう。実際結構汚そうだけど。
伏線がちらほらあってシンプルに「なるほど〜」と思わされる部分が多かったし構成も面白くてよかった。
思ったよりもしっかりホラーで見た後の疲れさえ気持ち良い。これぞ映画の醍醐味!!!
おたに

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