このレビューはネタバレを含みます
女性を食い物にしてきたショービジネス界、というかオトコ社会への強烈なアンチテーゼ。
男にとっては、ゾクッと寒気がする作品です。
オープニング、ティーンの女の子が新聞紙をドレス風にして踊っているシーン。
あれをどういう目線で観てしまうのか。
可愛い女の子が踊っていると観るのか?
個性的なセンスの女性と観るのか?
おっさんの私はもちろん前者でした。男性と女性の目線の違い。そこがこの作品の肝でしょう。
オープニングから20分くらいは、地方出身の自分にとってはドッペルゲンガー映画そのもの。痛いほど共感できるストーリー。寮生活で二人相部屋というシチュエーション、そりが合わない様子も、あまりにも似過ぎていて嫌な頃を思い出し、吐き気を催してくるほどでした。
私もすぐに寮を出て安アパートに引っ越しました。流石に夜、うなされることはありませんでしたが…。
まぁ、それぐらい地方出身者にとって都会に出てきた時には、洋の東西を問わずあるあるなことなのでしょう。
すみません、自分の話をツラツラと…。
しかし最後はなぁ、さんざん風呂敷き広げておいてあれですか?ちょっと納得できません。
商業映画の限界を見ました…。