友ニ

ラストナイト・イン・ソーホーの友ニのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 女性を食い物にしてきたショービジネス界、というかオトコ社会への強烈なアンチテーゼ。
 男にとっては、ゾクッと寒気がする作品です。

 オープニング、ティーンの女の子が新聞紙をドレス風にして踊っているシーン。
 あれをどういう目線で観てしまうのか。
 可愛い女の子が踊っていると観るのか?
 個性的なセンスの女性と観るのか?
 おっさんの私はもちろん前者でした。男性と女性の目線の違い。そこがこの作品の肝でしょう。

 オープニングから20分くらいは、地方出身の自分にとってはドッペルゲンガー映画そのもの。痛いほど共感できるストーリー。寮生活で二人相部屋というシチュエーション、そりが合わない様子も、あまりにも似過ぎていて嫌な頃を思い出し、吐き気を催してくるほどでした。
 私もすぐに寮を出て安アパートに引っ越しました。流石に夜、うなされることはありませんでしたが…。
 まぁ、それぐらい地方出身者にとって都会に出てきた時には、洋の東西を問わずあるあるなことなのでしょう。
 すみません、自分の話をツラツラと…。

 しかし最後はなぁ、さんざん風呂敷き広げておいてあれですか?ちょっと納得できません。
 商業映画の限界を見ました…。
友ニ

友ニ