せーや

007/ユア・アイズ・オンリーのせーやのレビュー・感想・評価

3.7
情けない...
情けないよ、ブロフェルド...。

007を全部観ちゃおうのコーナー!
第12作目は「ユア・アイズ・オンリー」!

ミサイルを自由に誘導できる装置ATACを搭載した
イギリスの船が何者かによって沈められた。
これを好機と見たソ連はATACの回収のために
ギリシャの組織にはたらきかける。

アバンタイトルから懐かしのトレーシー。
そうか...ボンドはちゃんと覚えてたんだな...。
でも、そうなるとボンドは同一人物設定なのね。
でもクレイグボンドは別人っぽいよね。
...ややこしいなぁ。

しんみりしてたのにブロフェルド。
ブロフェルドとは言ってないけど
どうみてもブロフェルド。
しかしなんだあの情けない姿は。
「いやだよぉ~おろしてよぉ~ボンドくぅ~ん」
あのボンドを苦しめたブロフェルドは一体どこに...。

という、しんみりかつ残念なスタート。
でもヘリのアクションは素晴らしい。

今回は前作の反省なのか
かなり真面目に取り組んでおります。

イギリスとソ連の間の緊張という
少し世相風刺を交えたようなストーリーに
ボンドがとにかく敵に追われるアクション。

このアクションが素晴らしかった。
ヘリにカーチェイスにスキーにボブスレーに
水泳にクライミングに...
1人オリンピック状態でした。

そんな今までで一番のアクションシーンにより
かなりスピーディかつ興奮できる仕上がり。

しかし、ボンドも年取った。
階段を上るときのあの息切れと
妙な遅さは、なんだか切なく...(笑)。

ボンドガールは黒髪の素敵な美女。
これがまた美しいんだ。
言われてみたいなぁ。For your eyes only...

そんな興奮とガッカリの入り混じった本作。
しかし後半はしっかりと盛り上げ、
気の利いたオチまで用意してくれているのです。
コネリーボンドはボンドガールと事を始めて終わりでしたが←
ロジャーボンドになってからは、かなり気の利いたオチを
用意してくれているのが楽しみになりつつあります。

本作はボンドのイイところをしっかりと備え
現代でも(ちょっとしか)見劣りのしない
そんな映像が楽しめる作品です。

そして
あれはサッチャーというよりデヴィ夫人だな。
と思った映画でした。
せーや

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