Netflixオリジナル作品。
最っ低な話だ。でもしっくりくる。
優れた外科医のお父さん。
愛する息子が何者かに暴行に遭い重体に。
息子と仲の良い人達に事情を聞いて回るが、皆何も答えてくれない。何かを隠してる。
そうしてる間にお父さんの犯人に対する怒りは増す一方で…
ミステリー的な感じかと思ってたけど、途中からお父さんがどこまで行っちゃうんだろう…っていう話になってるような。
親に見せる顔と外で見せる顔はやっぱ違うよねっていうことや、親の盲目さとか、そういう当たり前のことを下敷きにしつつも、ドキュメントタッチで無駄に引き込まれる。
個人的には、一人で同じことをずっと考えてるとどんどん病んでいく、っていうテーマで見てしまった。
自分も仕事とか人間関係とか、どんどん考え込んでどんどん思い込みが強くなって勝手に辛くなってフェードアウトって何度も経験があるので…(発達障害や精神病によるものだと思われる)
避けられないものなのですかね、こういうのって。
ストーリーとしては言っちゃ悪いが誰もが思いつく話だけど、でもだからこそ共感できる。
こういう話は何度見ても心に来る。
話に意外性を期待してる方には全くお薦めできませんが、演技とか描き方を視点にしてる方にはオススメです。
夜の街を彷彿とさせるダンディーなBGMが良いんだよなあ。
真実を知ったときのお父さんの最低な台詞は見所です……笑
こういう何の前向きな要素もない映画って何でこんなに惹かれるんだろう…笑