おさるのじょじへい

エリカ38のおさるのじょじへいのレビュー・感想・評価

エリカ38(2018年製作の映画)
3.4
まさに
樹木希林による浅田美代子のための浅田美代子の映画

大体のストーリーはすでに多くの人に知られているし、ほとんどのあらすじが公式サイトで紹介されています。それを鑑みても、冒頭の内容で腑に落ちるのです。

物語や演出の良し悪しよりも、浅田さんの演技を見せるための映画だったのではないでしょうか。
事実、聡子が被害者数十人に囲まれるシーンでは、彼女の存在と演技がずば抜けていました。
それに平さんもいやらしかったし、木内さんも恐ろしく、樹木さんは存在感を抑えていました。
脇役でも名演する人はいます。
でも大変失礼な言い方になっちゃいますが、
今作では重要な役がこなせる俳優と、端役担当の俳優の差というものを見せつけられたように思います。生意気にごめんなさい…。

それにしても、聡子(と言うか山辺)の恐ろしい程のしたたかさ。
自分には無さ過ぎて反吐が出そうでしたが、爪の垢を煎じて飲みたいものです。