友二朗

モービウスの友二朗のレビュー・感想・評価

モービウス(2022年製作の映画)
4.1
「生まれ変わったんだ」 

魂の反響。
原始的な目覚め。

ハードルが下がっていたからかめちゃくちゃ良かった。誰が観ても一律の面白さを感じられると思う。とっても綺麗な作品。

何よりモービウスを好きになれた。確立されている小さな世界に愛着が湧く。善悪の境目で揺らぐ主人公に切なくなった。

放っていたら死ぬ。死に抗ったら怪物になる。一体どうすればいいのか。取り返しのつかない罪ではあるが真っ向から否定する事もできない。

それぞれの背景と心理を考え込んだのだと伝わる良い脚本だった。

地下鉄に入ってくシーンとそこからのアクションやばい!なんか凄いとしか言いようがない。観てて爆裂に楽しかった。

スローモーションへの信頼が目立ったけど個人的にはウェルカム。ええよ〜。

ジャレッド・レトの肉体美よ。
50歳の身体じゃない。逆にガリガリのシーンもやばい。これほんまの映像?やとしたら身体作りバケモンすぎる。シンプルにご尊顔が素敵。

科学者ならでは、自分の身体における変化に無限の可能性を探求し、検証と実験を繰り返し緻密にデータを集めるシーンが丁寧でとても好印象。このシーンでモービウスが好きになった。

マイロはちょっとやりすぎやけど共感はできる。今まで我慢しすぎた。そりゃ一人で踊りたくなるよね。俺でも風呂上がりとか部屋で1人で踊るもん。バーのナンパの下りはもうちょっと上手く繋げれたと思う。

アドリア・アルホナ可愛い。
マイケルにゾッコン。一応犯罪はダメだぞ〜。

国際水域での実験。
傭兵の殲滅シーン良い!超ワクワク。

移動や戦闘中の煙みたいなエフェクトが大好物で眼福。ハリポタの瞬間移動とかナイトクローラーもそうやけどこの演出まじで格好良い。やってみたくなる。

反響定位のシーンは最高。
厨二病にぶっ刺さる。きゃー

捜査官に割とスポットが当たっていたがこの世界線の警察は超常的な事件に対して理解の飲み込みがスムーズで面白い。これはユニバースシリーズ全体的に。でも自分が警察やったらヒーローに嫉妬するしなんかなんとも言えんくなる。

普通にホラーでしかないシーンが結構あった。病院の廊下のやつとか純粋に怖くてドキドキした。

前半、ただ底抜けに優しいモービウス先生に惚れた。このキャラクター格好良い。

タイトルバックかっちょい〜。
ネオンの視覚的に面白いエンドロールも凄い。

DOLBY ATMOSで観るか迷ったけど値段見てびっくらこいてTOHOシネマズに逃げた。

ミッドクレジット2つも興奮した〜。

SSU熱い!頑張れ!
読んでくれてありがとう。

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「1時間だけ健康な身体に
 なれたらどうする?」
「それは考えない」
こんな世界も実際ある。自分の生活は甘い。

「ヨボヨボになるまで生きよう」

「『きみに読む物語』か?
 そんな話辞めないと引き返すぞ」


「嘘を言おうか?」
「それが良い」
「公園の散歩と同じ」
「そんなに危険か」

「私なら『常軌を逸した』とは言わない
 『変則的』ならいいが」

「何故殺した?」
「答えられない」
切ない。

「今日の痛みはどうだ?10段階で」
「11だ」

「恐ろしい過ちを犯した」
「自分だけ生きて俺には死ねと?」
「これは呪いだ。制御できない」
「呪いじゃない。贈り物だ」

「君こそ自分の変化を受け入れろ」

「フードの男が全員ぶちのめす
 最初のシーンか」
モービウス結構頻繁にボケて可愛い。

「恋の病は治らない」

「少数でも大勢と闘う」

「僕に名前をくれた。覚えてるか?」
「全部覚えてる」
「すまない」

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⚠️ネタバレ⚠️



ラスト、モービウス自分には注射みたいなの打たんけど、いや打って欲しくないんやけどさ、なんとなくモヤッとした。

事前に2本用意して「自分で終わらせる」って。マルティーヌが死んだと思ったからかな。

マルティーヌの復活がそもそもあんまり好きちゃう。死に方が復活するやんって分かるくらいアッサリしてたしちょっとムムム。

「無駄死にさせないで」ってゆう台詞は好き。

自分の超人的能力を信じるマイロに比べ、風を纏い、コウモリと通い、より"自然"へと昇ったモービウス。そりゃ魅力的。

予告編はちょっと流石に良くない。
友二朗

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