このレビューはネタバレを含みます
ケネス・ブラナー版ポアロの第二弾。
オリエント急行は話を知ってたけど、こちらは何も知らずに見たためけっこう没入して楽しめた。
旦那が犯人だったら面白いかもと思ってたら予想外の人と共犯だった!
真相は私たちが見ていたものと真反対。
よくこのパターンのミステリーはあるけど、アガサ・クリスティが原点だったのかも。(金田一の飛騨からくり屋敷を思い出した)
戦時中にも関わらずナイル川をクルーズしながら新婚旅行に行ける余裕。そしていつ時代もお金のあるところに不穏な動きあり。いろいろな愛情の形があったけど、幸福な人はいなくて愛情があるがゆえ傷ついたり、時には歪んだ形で人を傷つけたりして。ポアロが閉じこもる気持ちもわからなくもない。
ポアロの尋問により登場人物の隠していた被害者への思いや因縁が明らかになっていくのが面白かった。みんなにあんたが犯人だろと言って責め立てていくのがこの人の手法なのかな?
もうちょっと心理戦が見たいような感じもする。