物語の構造的に、すなわち人物達の背景や動機面から早々に犯人の見当がつくのは、私がミステリーを読む人だからこの手の王道やパターンに目敏いからだと思われる
とは言え、綿密な犯行計画(トリック)を紐解くほどには至らなかったわけで……
事件が起こるまでの前振りが確りしている反面、少し助長的に感じた前半に対し、後半はアクシデントが適度に挟み込まれるため、もう解決かな?というタイミングで新たな展開が生じ、俄な緊張感を損なわずに物語は解決へと繋がります
ミステリーという側面から見れば、ポアロの洞察力や勘の鋭さ、知識などが視聴者と一致しないため、事件を共に考えるというよりもポアロの活躍を追いかけるという感じかなと思いました