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アーミー・オブ・ザ・デッドのmalのレビュー・感想・評価

3.0
王道ゾンビ映画。オープニングを見て合わなかったら観るのやめていいかもです。言い方が悪いですが、あまりひねりのないプロットなのに148分はバランス悪いかも。そもそもザック・スナイダー監督の作品は基本的に長い傾向がありますからあしからず、かな…。

ゾンビ映画らしいグロテスクさとアクション、スリルが楽しめます。ゴアシーンがかなり多く、それを期待している人には楽しい映画。王道のショッピングモールでの立てこもりシーンはないけれど。美術や演出は本当に素晴らしく、世界観と雰囲気を見事に表現しています。白眉なのはオープニング!スピーディな展開とゴアシーン、ダイナミックな構図、ゾンビの軍勢の迫力、ゾンビ映画のエッセンスがぎゅっと詰め込まれて非常に面白かったです。逆に本編は長すぎましたね。尺を半分にしても良かったのではないかと思います。展開が読みやすい映画ですし。親子のすれ違いとか恋愛要素とか謎の東洋人とかの要素正直いらなかったかな。でもあのシーンからの首回転の展開にはびっくりしましたわ…。

走る系のゾンビ、それどころか知能のあるゾンビがでるので嫌いな人もいそう。それだけ頭が良ければ封鎖された街を抜け出すだろうと、思わず皆がツッコミたくなるような設定。

真田広之さんが謎めいたフィクサーのような役を演じていて、『インセプション』の渡辺謙さんとも共通点がある気がします。日本人はそういう役がやりやすいのかもしれませんね。

キャラクターにはあまり意外性がなく、悪そうなやつは悪くて足を引っ張りそうなやつはやっぱり足を引っ張る、という感じでした。作戦開始前に抜けた人がそのままスムーズに抜けられたのは意外。

噛まれたら感染するのに、なぜかみんな薄着なのかは突っ込んではいけない。
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