LEO

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆のLEOのレビュー・感想・評価

3.2
デジモンアドベンチャーシリーズ20周年記念作品。
トレーラーで「Butter-Fly」が流れた瞬間にこの作品を見る事は決定しましたw

他の方のレビューを読むと過去の作品との整合性が取れていない部分が多いようで、けっこう厳しい意見が多いようですが最初のTVシリーズしか観ていない自分から言わせるといい作品だったんじゃないかなと思います。

パロットモンの登場からアグモン達とのバトル、そして「Butter-Fly」までの流れは当時のファンとしては鳥肌モノじゃない?
またデジモンたちの声優が全部初代から同じなのが泣かせる!(声が歳とってるのは置いといて)
そしてラストの太一とアグモン、ヤマトとガブモンの別れのシーン。
「太一おっきくなったね」からのラストは何と切なくさせる潔さ!上手い!

ストーリーに関してはね、よくある子供からの脱却とそれに伴う失うものへの郷愁。
まぁ綺麗にまとまっていたんじゃないかな?
でもパートナーデジモンと別れる理由が「未来への無限の可能性を失うから」ってのはどーなの?
ちょっと十把一絡げにし過ぎで乱暴じゃない?
超子供だましの理由だよなぁ😓

自分は上記の別れのシーンを観た時、藤子F不二雄先生のSF短編「劇画オバQ」を思い出した。
Q太郎が正ちゃんと15年ぶりに再会する日を描いたエピソードだけど、ラストで正ちゃんと奥さんが子供が出来たと喜んでいるのを見たQ太郎は、
「そうか………、正ちゃんに子どもがね……」
「と、いうことは………」
「正ちゃんはもう子どもじゃないってことだな……」
「……な………」
とひとりで自問自答して黙って去っていく。

「太一おっきくなったね」
『もう僕たちがいなくても大丈夫だね……』
『大人になったキミたちがきっと何とかしてくれて、僕たちまた会えるよ』
で去って行ったんだと信じたい!
決して無限の可能性を失うからなんじゃなく、可能性があるから去って行ったんだと!


…あと劇場版を観るといつも言ってるけど、いらんゲスト声優を呼ぶんじゃない!
何で世界観をブチ壊すような奴らを、わざわざ高いギャラ払って呼ぶんだ!!
その分使ってクオリティを上げればいいじゃないか!!!
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