殺し屋を配信している動画配信サービス

『殺し屋』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

殺し屋
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

殺し屋が配信されているサービス一覧

殺し屋が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『殺し屋』に投稿された感想・評価

benno

bennoの感想・評価

3.2
タルコフスキー監督作品6作目

原作、A. ヘミングウェイの『The Killers』

A. タルコフスキーが大学生の時に作った自主制作映画。

アメリカの田舎町にやって来た不気味な2人組。彼らはダイナーで食事をした後、そこにいたニックと料理人を縛り上げ店主ジョージを脅します。そしてある男を殺す為、そこで待ち伏せを…
ダイナーのドアが開き、次々と客がやって来ますが、目的の男は現れるのか…

客のひとりとして現れるのはタルコフスキー監督自身… 大好き♪ “Lullaby Of Birdland” ♪ の曲を口笛で吹きます。

サスペンス色があり、常に時計が映り込み、緊迫感を伝えます。また、小窓越しに交わされる会話、鏡に映る横顔、強調される影…
この時からタルコフスキー色が垣間見えます。
事件前夜。
アンドレイ・タルコフスキー。
タルコフスキーが全ソ国立映画大学三年生の在学時に作成した作品である。
底本はアーネスト・ヘミングウェイの短編、『The Killers』。
他のレビューを見るかぎり酷評が多い様であるが、個人的に嫌いではない作品である。

本作はタルコフスキーの初作品でもあり、随所に未だ粗削りで未成熟な部分が散見される。
それは主に会話パートに由る処が大きく、映画的発声に馴らされた妙にはっきりした口調、また綺麗に統一された会話の“間”から現れている。
特に“間”の統一感は、この作品原本自体の最大の魅力である緊張感を緩和し、逆に間延びした印象を与えてしまっている様に感得された。

他方、カット割り等撮影技術に関しては後年の巨匠に通じる萌芽を思わせる点も多々見られ、特に小窓や磨り硝子を効果的に使用し、二人や対手の正体を曇らせ疑念を抱かせるショット、また対象者の諦念を表した壁の煙草跡等、“物”から“対象の状態”を推測させるショットには唸らされものが有る。

歪ながらも形成された緊張感は緩和され、安堵と共に諦念を抱かせてこの作品は終わる。
20分弱と云う短尺の中、複雑な思いを鑑賞者へ残すのは、矢張り非凡であると言わざるを得ない。
kazata

kazataの感想・評価

2.5
タルコフスキー監督が学生時代の頃に撮った短編。(最初と最後のバーのシーンを演出)

Filmarksにあるのを見つけたんで、改めてYouTubeで鑑賞してレビュー……するほどのヤツでもぶっちゃけ無いと思うんで思い出話を。

タルコフスキー作品の中では、本作を一番最後に見たんですが、本作を見るために今は無きバウスシアター(だったと思う…)の特集上映に駆けつけたあの頃は、ネットで簡単にタルコフスキー作品が見られるようになるなんて思いもしなかったです。
(…とは言え、タルコフスキー作品はどれも大スクリーンで見てこそ真価を発揮するものなんで、学生時代の映画以外はやっぱり映画館で見たいよね)

まぁ本作に関しては、難解さが売りのタルコフスキー監督も「実はちゃんと古典的ハリウッド映画みたいにわかりやすい映画を作れるじゃん!」ってことがわかる"タルコフスキーらしさが無い"貴重な一作って感じで(笑)

(以下、自分的タルコフスキー映画まとめ↓)

『ローラーとバイオリン』『僕の村は戦場だった』は見やすいから初心者にもオススメ。(『僕の村…』は物語的にもドラマチックだから楽しめるはず!?)

『アンドレイ・ルブリョフ』は歴史モノだから、ロシア史やロシア正教に関する知識が無いとよくわからんけど、それなりに映像的な派手さもあるんで、まだ見やすさがあるように思える。鑑賞後の高揚感&達成感はタルコフスキー作品史上一番かな。(ただし上映尺が長いからベンハーズハイ=ランナーズハイみたいなせいかも…)

『惑星ソラリス』『ストーカー』はSF要素×哲学だから好きなヒトにはもうたまらない映画。
(ベスト・タルコフスキー映画にどっちかを挙げる人が日本人に多い印象…僕も『惑星ソラリス』が一番好き!……近未来イメージとして日本の首都高でロケしてますよ!!)

『鏡』はタルコフスキー監督の自伝的な詩みたいなもんだから、映画に"物語的な面白さを求める派"は厳しいかも。
(タルコフスキー監督のマザコン爆発映画という側面も…)

『ノスタルジア』『サクリファイス』はある意味でタルコフスキー監督らしい難解さ=思想面や宗教観が炸裂した映画なので、猛者というかマニア向け(笑)
(『ノスタルジア』はイタリアで、『サクリファイス』はスウェーデンで"ロシアへの愛を叫ぶ"映画…だと思う!)

タルコフスキー映画を語る上では、ソ連とロシアの違いを理解し、かつキリスト教(ロシア正教)的な価値観を前提とした哲学的な思考力が必要で、さらに日本の俳句が好きな人だったから文学的表現を詩的なイメージに置き換えて再現しようとしていて……
大学の卒論テーマにタルコフスキー映画を選んでしまったせいで散々苦しんだ日々も今やいい思い出です。

『殺し屋』に似ている作品

ローマで夜だった

製作国:

上映時間:

135分
3.8

あらすじ

修道尼に変装し闇商売をしているエスペリア。ある日、ペンバートン、チャールス、イヴァンら連合国側の脱走捕虜に出会い、窮状を見かねて屋根裏部屋にかくまう。やがてナチがローマを占領。エスペリアと…

>>続きを読む