Kaji

主戦場のKajiのレビュー・感想・評価

主戦場(2018年製作の映画)
3.6
デザキ監督の勝訴の報を知り、配信が始まったので観た。

公開時から話題だったが、慰安婦問題が国対国の補償の問題でなくあくまで蹂躙された人権の問題であり、歴史修正主義や保守派の無理筋な論展開をピーリングしていく展開は見事。

この映画は、出演許諾の契約書にサインしていたにもかかわらず出演していた保守論人から訴訟を起こされたことでも話題になった。
差別も甚だしい論展開を暴かれて訴訟を起こすなんてみっともないなと思う。

また、保守論壇から離れた人も出ていてその人の中で渦巻いている迷いや後悔が垣間見えたり、慰安婦支援団体の方も冷静さが欠けた義憤が見えたり、歴史学者や研究者がよく問題点をわかって出来うる限りのファクトを集めているからこそ曖昧な言い方をしていたり。
現れが違うそれぞれの様相を隠してないインタビュードキュメンタリーなので見応えがすごかった。
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