はるな

主戦場のはるなのレビュー・感想・評価

主戦場(2018年製作の映画)
4.5
めちゃくちゃ資料的価値が高いうえ、テンポよく纏められた見応えある作品でもあった。

以下記憶にある限りのメモ。

・被害者20万人という数字には明確な根拠がなく、否定派による論破のポイントになっているのであまり使わないほうが良い(でも実際は同じかそれ以上に多いと推測される)

・公的な書類が残っていない=やっていない、という主張には無理がある。実際日本軍が終戦間際に、自国が不利になる文書等を処分するよう指示した書類が残っている。
また、被害者の証言を「証拠がないから嘘」と決めつけることは著しく人権を侵害する行為である。

・否定派は「法に背いていない」と言うが、国際法に違反している

・1965年に「これをもって完全解決にしようね」ということで日本から韓国にお金を払っているのでこの話は終わり、と否定派は言うが、慰安婦問題が取り沙汰されたのは1990年代に入ってからで、新たな問題が浮上したのだからそれについては追加で対処すべきだ。

・政府は知らなかった、民間業者が勝手にやったことだと否定派は主張するが、

・過去に白人女性が慰安婦にされていたとき、それを把握した日本軍がその慰安所を罰しているが、欧米に配慮した結果。アジア人女性に対しては同様の対処はしていない。

・安倍晋三氏率いる日本会議系の人々は歴史教科書から慰安婦問題を消す活動を進めている。安倍氏の祖父・岸信介氏はアジア人の拷問を行っていたA級戦犯。アメリカが日本に戦争に加わってほしくて(安保理条約を結ばせたくて)押し上げた人物。
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