ゆめたろう

主戦場のゆめたろうのレビュー・感想・評価

主戦場(2018年製作の映画)
4.5
慰安婦制度が難なく実行されたのは、東アジアの儒教・家父長制度の根深さゆえだったのは今作の中でも重要な点であり、現代日本でも未だに続く問題である。

慰安婦像の眼差しは日本政府が過去の歴史と向き合い、反省、謝罪をすることとともに、歴史修正主義者や日本会議、自民党右派が進めるジェンダー後進国への歩みへの警鐘のようにも見える。

歴史修正主義側の意見は旧来の価値観、アップデートされない人権・差別意識がベースにあり、その無邪気ささえ感じられる口調で語られる。
編集により強調しているとしても、口にするのもおぞましい言葉の数々を人前で発している時点で彼・彼女らの人となりが理解できる。正直ここまで酷い連中が歴史修正の中心となり世論を扇動しているとは思わなかった。