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ニノチカのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ニノチカ(1939年製作の映画)
3.3
エルンスト・ルビッチが監督したコメディで、グレタ・ガルボの最後の主演作。
原題:Ninotchka (1939)

帝政貴族から没収した宝石を売り払うためソ連商務局から3人の役人がパリへやってくるが、西側世界における自由なブルジョワ生活の誘惑に負けてしまう。
一方、フランスに亡命中の婦人・スヴァナ「大公女」(アイナ・クレア)は、没収された宝石奪還を愛人のレオン(メルヴィン・ダグラス)に依頼。レオンは3人をうまく丸め込む。
どうも様子がおかしいと、今度は、コチコチの女闘士「特別全権公使」ニノチカ(グレタ・ガルボ)が派遣されるが、彼女も女たらしのレオンに口説かれる…

やがて、宝石をめぐって、亡命婦人からある提案が…

「お互い2年は長いわ。でもあなたが条件をのめば、2年を2分にできる」
「思い出は検閲できません」

悲劇のヒロインや神秘的役柄の多かったガルボに現実の女の役を演じさせ、コメディで見せたところが、ガルボファンにはたまらない。
脚本にビリー・ワイルダーが参加して、粋なセリフがたくさん。
この作品をリメイクしたシド・チャリシーとフレッド・アステア主演のミュージカル・コメディ「絹の靴下」(監督はルーベン・マムーリアン)を是非とも見てほしい。
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