蒼空

東京の女性の蒼空のレビュー・感想・評価

東京の女性(1939年製作の映画)
4.1
1939年 昭和14年
太平洋戦争の2年前の映画。

女優が輝いてる。
原節子も江南和子も19歳

東京のオフィス街はモダンで清潔。
まだまだ工事をしているところもあるが、街路樹を作り、舗装道路を整備して路面電車もあり計画的に都市を作る意欲が感じられる。

家庭のためにネクタイをして覚悟を決めてセールスマンになる君塚節子。
最後の颯爽と車を走らせ笑顔になるところが素晴らしい。

太平洋戦争でモダンなものを失い贅沢が敵になって男尊女卑が強調されたが、もし戦争がなかったら日本はどうなったのだろうかと思う。

カメラワークもよく映画としての見どころもあり、白黒映画もよいがカラーで補正したものも見てみたい。と思った。

「大根役者」とも言われたが、誠実さと不器用さが伝わる表情と仕草はそれ自体が好感が持てる。


ブラッシュアップして朝ドラでやって欲しい。
蒼空

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