ミミック

日本誕生のミミックのレビュー・感想・評価

日本誕生(1959年製作の映画)
3.3
東宝映画製作1000本記念作品。ヤマトタケルとスサノオが登場する日本神話を描いた大スペクタル歴史絵巻。

この手のオールスターキャストの記念作品は大体大味になりがち。それでも海からヤマタノオロチが登場する円谷英二特撮を始め、荒れ狂う大海原の航海シーンなど要所で気合いの入った映像があり見応えはあった。

女装して敵に紛れるには顔が濃すぎる三船敏郎。志村喬と鶴田浩二の兄弟インパクトあって好き。絵に描いた昔話の語り部のお婆ちゃんな杉村春子。宝塚のごとく顔がくっきりの原節子による天照大神。天岩戸のシーンは小林桂樹・三木のり平・加東大介・榎本健一ら喜劇役者が勢揃いでとにかくにぎやか。乙羽信子まではっちゃけた躍り。スサノオの粗暴な感じの方が三船にあってる。ヤマタノオロチが8匹揃ってかめの酒を飲む姿がかわいい。ヒロインの司葉子と上原美佐は今見ても綺麗。

終盤の長い合戦シーン凄い人数。命を落としたヤマトタケルが白鳥になって、天変地異が起きる大地の空中を旋回するクライマックスは圧巻。あの地割れして人々が飲み込まれるシーンなんてどうやったのか。
ミミック

ミミック