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フェイクプラスティックプラネットのilのレビュー・感想・評価

3.0

良くも悪くもC級映画。

ネカフェ住み貧困風俗嬢が、
占い師の一言を発端に、奇妙な偶然に絡められ過去追い。

という自分が誰であるのか探しでストーリーは進む。

序盤の生きづらさ描写はシリアスで、
ナイーブな所を突いて行く社会派映画かと思いきや、唐突に脈絡なくコメディしだすし(主にネカフェ店員)、
どベタなテーマに着地するために、オカルトや過剰フィクション過ぎる突発イベントで遠回り遠回りするし、脚本先行で主演以外の演技は微妙に浮いてるし、新興宗教団体などの端役に至ってはかかり過ぎて演技し過ぎ。

BGMのチーピーさもC級感に拍車をかける。

というトンデモおバカ映画属性なのに、
整合性は細かく取ってあるのが小賢しい。

毒にも薬にもならないけど、
エンタメとしては鼻くそほじりながら観れる安気さもたまには必要。

あえてカオスに挑む冒険心と三文芝居。
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