20世紀のアメリカ文学を代表する名作の映画化。
ハリウッドきっての二枚目として人気絶頂にあったロバート・レッドフォードを主演に据え、名文と名高いフィッツジェラルドの原作をコッポラがシナリオ化している豪華さですが、内容はイマイチおもしろみに欠けていました。
その後の大恐慌や対戦を知る由もない20年代の狂騒と、巨万の富を得ながら1人の女性を追い求め続けて満たされることのない男の空虚さを重ねて描こうとした意図は伝わってきたのですが、服が華やかなだけでジャズエイジが魅力的に見えないのは致命的な気がします。
それにより凡庸なメロドラマがもったいつけて展開されているだけの印象が残りました。
