カク

いつくしみふかきのカクのレビュー・感想・評価

いつくしみふかき(2019年製作の映画)
1.9
期待していただけに悲しくなるくらい
残念。
冒頭の3分は珠玉、色のトーンも良いし、これから何が起こる!とワクワクさせられる。
監督の意気込みや、いっけいさんの熱量は伝わりました!しかし、作品自体が良くなかった。
設定がファンタジー過ぎて、いつの時代の話しなのか?本当に良く分からない。
リアリティーがあるようで、全然腑に落ちない。
特異な村のシステムなどあるんだろうが、そんな事より描きたいのは父と子の話しじゃないの??
妙なコメディー感を出してみたり、
画的に贅沢な事(現場は大変)をやっていますが、描きたいのはそこじゃないはず。ポスターの画を最高潮に持って行きたいなら、ちゃんとそこに帰結する様に持っていかないと。
父が教会に来るとことか、
息子がちゃんと仕事するとことか、
大事なとこを軽くして、
事象のシーンばかり厚くする。
観客に何を見せて、見せたいから何を
見せないかを監督がしっかりビジョンを
持ってないと、ワンシーン、ワンシーンで感動しちゃって、観てる方は置いてけぼり。
音楽の出し所や選曲もセンスを感じない。2時間サスペンスを観てる様に感じました。
一緒に行った人間も時計ばかり気にし始め、悲しくもそういう映画になっていた。
カク

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