ドルフィンキック

長靴をはいた猫 80日間世界一周のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

5.0
劇場公開時、映画館で、東映まんがまつりで観ました。
そして、東映まんがまつりのDVDを購入して、何年振り、いや、何十年振りに、再見しました。
いや~懐かしかったですね~♪
当時、入場者プレゼントとして、ちびっ子達に、紙製の帽子(サンバイザー)がプレゼントされたんですよね。

このときの東映まんがまつりは、割引券の絵柄を、今でも、憶えている位、思い入れがあります。
劇場公開されるまで、何度も、割引券を取り出して、早く、劇場公開されないかなあ~って、待ち遠しい気持ちで一杯でしたね。
何故、このときの東映まんがまつりが、思い入れがあるとかと言えば、ペロの新作に、グレンダイザ―対グレートマジンガーの夢の対決、そして、ロボコンの劇場用新作と、ワクワクするような5本立てだったからですね。
つまり、新作が三作品も、観ることが出来ました。(その他の作品は、「秘密戦隊ゴレンジャー」と「一休さん」のブローアップ版がラインナップされていました。)

前置きが長くなりましたが、「長靴をはいた猫 80日間世界一周」の感想に戻します。
主人公の猫のペロが、街の実力者である豚のグルーモンと、80日間で世界一周出来のるか?それとも出来ないか?の賭けをして、ペロは、相棒のカーター、ネズミの親子と世界一周の旅に出発するお話。
もう、オープニングの「びっくりしたニャ♪」の歌で、心を鷲掴みにされてしまいました。
80日間世界一周を69分間って言うコンパクトなランニングタイムで、描いているので、かなり、一つ、一つのエピソードが、駆け足ではあるのですが、その代わり、お話のテンポが良くて、とにかく、展開が早いので、最初から最後まで、息つく暇もない程、飽きさせないですね。
無駄なシーンや退屈なシーンが、殆ど見当たりませんでした。

ノンストップ!で、世界各国、陸海空で繰り広げられる、冒険活劇は、手に汗握る、ハラハラドキドキの連続で、夢中になって、見入ってしまいました。
次から次へと、ペロ達の目的を達成させないように、グルーモンや猫の悪党3人組、そして、ガリガリ博士が、色々な乗り物や魚の形をした潜水艦やロボットマンモスを駆使して、妨害して来て、その危機を、ペロ達が、機転を利かせた、知恵やアイディアで、凌いで行く様子は、爽快で、楽しいですね♪
クライマックスのペロ対グルーモンのラストバトルも、これまた、手に汗握る、ハラハラドキドキの連続で、圧巻でした!!!!!
ネズミの親子のエピソードも、時には、微笑ましくて、時には、ホロリとさせてくれて、とても良かったと思います。
それから、「カリオストロの城」を彷彿とさせるシーンもあり(ネタバレになるので書けませんが、ひょっとして、元ネタだったりして・・・?)、おお~、って、ルパン三世ファンの者としては、ニヤリとしました。

あと、何と言っても、芸達者な声優陣の味のある声の名演技も、光り、作品の面白さを、更に、パワーアップさせていましたね。
主人公のペロ役のなべおさみさんはもちろんですが、ドクロベエの滝口順平さん、ネズミ男の大塚周夫さん、ボヤッキーの八奈見乗児さん、バカボン、ロボコンの山本圭子さんなどなど。
近年のアニメ映画や外国の映画の日本語吹き替え版をタレントさんが、声優さんを担当される傾向にありますが、僕は、断然、日本語吹き替え派なので、日本語吹き替え版に関しては、タレントさんであっても、気にしない方で、普段、あまり映画を観ない方でも、そのタレントさんのファンが、映画館に足を運ばれて、映画ファンの裾野を広がることは、良いことだと、個人的には、思っています。
とは言え、本作(長靴をはいた猫 80日間世界一周)を久しぶりに、再見して、改めて、声優を生業としている方々の上手さや凄さや格の違いを感じました♪

当時、ちびっ子達の一大イベントであった、東映まんがまつりは、毎回、大体、合計で約3時間位あったので、映画館は、家の近所に、京橋東映が、あったのだけれど、あの頃、まだ、幼かったので、午後からの回だと、終了するのが、夕方になってしまって、帰宅が遅くなるので、殆ど、朝(午前中)の回から、映画館に、出掛けて、観に行っていました。
多分、一日、午前と午後の二回上映だったと記憶しています。(記憶違いだったら、ごめんなさい。)
なので、午前中に映画を観て、終了したら、お昼のパターンが、多かったですね。
あの頃、東映まんがまつりを観終わったあとの満足感は格別で、まるで、何かを成し遂げたみたいな、清々しい気分で、一杯でしたね。
あの日、あのときの映画館を出た、外の空気の美味しさ、青空の美しさは、今でも、忘れられません。

それから、昔、大阪の梅田に、梅田東映・梅田東映パラス・梅田東映パラス2から構成される梅田東映会館って言うビルの中に、アニメショップ(アニメポリス・ペロ大阪店)があり、よく通っていました。
ペロは、東映アニメーションの看板キャラクターあるいは、シンボルマークですからね。

あと、メディコム・トイから、2002年に発売されたVCDシリーズ「長靴をはいた猫」 主人公のペロ のフィギュアが、発売されました。
それまでに、ペロの立体物、いわゆる、ソフトビニール人形やフィギュアが、発売された記憶がないので(もし、あったら、ごめんなさい。)、2002年に、ペロのフィギュアが、発売されることを、雑誌だったかな?で知り、行きつけのフィギュアショップで、予約して、購入して、今でも、「宝物」として、大切に、持っています♪

せっかくなので、東映まんがまつりに関して、当時のエピソードや思い出話を挟みつつ、取り上げてみたいと思います♪
まだ、今みたいに、娯楽が多様化していなかった70年代は、変身ヒーローブーム、第二次怪獣ブーム、そして、マジンガーシリーズ・永井豪作品含めた、数々のアニメ作品が、沢山、テレビ放送されていた、時代で、正に、子供番組の大ブームでした。
最近では、子供番組が、ゴールデンタイムの地上波で、テレビで、放送される番組が、少なくなりましたが、昔は、ほぼ、毎日、ゴールデンタイムに、何らかのアニメ番組や特撮番組が、テレビ放送されていて、裏番組と、競争になることも、度々あったり、朝からは、「おはよう!こどもショー」 、「ひらけ!ポンキッキ」 「ロンパールーム」 、夕方からは、ヒーロー番組や魔女っ娘作品の再放送など、アニメや特撮などの子供向け番組が、バンバンと放送されていて、テレビっ子にとっては、たまらないような、夢の時代でした♪
特に、土曜日の夕方または、夜7時から夜の9時頃までは、お茶の間では、次から次へと、子供向け番組のオンパレードで、一体いつまで続くの?もしかして、エンドレス?って思う位に、延々と、子供向け番組が、続いて、放送されて、テレビの前の子供達にとっては、正に、「プチ東映まんがまつり」でした♪
今で言うと、日曜日の朝みたいな感じでしょうかね♪
ただ、まだ、その頃は、ビデオ(VHS)が、普及していなかったし、レンタルDVDや衛星放送など、視聴方法も、多様化されていなかったので、一度に、沢山の子供向け映画を観れる、東映まんがまつりは、本当に、夢のような企画でした♪
春休み、夏休み、冬休みに劇場公開された、東映まんがまつりは、東宝チャンピオンまつりと共に、当時の子供達にとっては、ピクニック、ハイキング、遠足みたいな、一大イベントでした。
母親に、お弁当やサンドウィッチを作ってもらって、朝早くから、殆ど、毎回、東映まんがまつりが、開催されるたびに、近所の映画館に、観に行っていました。
サンバイザー(紙の帽子)も、懐かしいですね♪
僕にとっては、正に、映画生活の原点ですね♪
料金を支払って、映画館に入場して、ロビーから、スクリーンのある館内の扉を開ける瞬間(何の作品が上映されているのか?)のワクワク感は、今でも、忘れられません。
子供の頃って、体も、小さいので、スクリーンが、とても大きく観えて、迫力が、ありました。
今、思い返してみると、そんなに大きな映画館でも、なかったのかもしれませんが、子供の頃は、映画館のスクリーンが、とても大きく感じましたね。
映画鑑賞も、大人になってからのように、頻繁に観に行くことがないし、色々な映画館も、知らない。尚且つ、観るもの、聞くもの、経験するものが、初めてのことが、多いので、あの頃の映画鑑賞は、毎回、新鮮で、思い出深いものでしたね♪
5本立て、6本立ての上映だったので、一つの作品が終了すると、次は、何の作品が上映されるのだろう~?みたいなワクワク感も、最高でした♪
あの頃のワクワク感は、今でも、忘れられない思い出ですね♪
本当に、良い時代に幼少期を過ごせて、幸せだったなあ~って思います♪
家の近所に映画館が、あったのは、とてもラッキーでした。
両親と、兄弟と、友達と、色々な人達と、一緒に、観に行きました。
もし、近くに、映画館が、なかったら、あれだけ、毎回、毎回、観に行けていなかったと思います。京橋東映さん、良い思い出を、ありがとう!!!!!って言いたいですね♪
評価は子供の頃の思い出込みで、満点にしたいと思います♪