その男の父親は写真館を営んでいた。
戦時中 戦地に行く事無く 写真を任されたのは父親譲りの技術を買われての事。
第二次世界大戦末期、特攻隊の少年達の遺影を担当する大柄なカメラマンがいた。
その男は飛び立つ少年達にこう言ったという。
「最後の時に天皇陛下万歳なんて言うな。」
「お母ちゃんと叫べ!」
その時、男の眼に世界はどう写っていたのだろう。
男はのちにこう呼ばれる。
世界のMIFUNE(ミフネ)と。
日本は真珠湾奇襲によって開戦。
山本五十六司令長官の指揮のもと日本軍は善戦していくが、ミッドウェイ海戦で苦汁を飲む。
戦況が悪化して行くなか司令長官の決断に日本の運命が託される。
来月公開されるローランド・エメリッヒ監督作「ミッドウェイ」では豊川悦司が演じ これまでも多くの名優達が演じてきた山本五十六。
なかでも代表的なのが三船敏郎演じる本作だろう。
戦争映画という枠を超えて 人間山本五十六を描くのに徹底しているのが良い。
あの時代にこんなに寛大で心の広い男が居たのだと思うと嬉しくなる。
「着替えてください。」
という部下に、
「えっ? これでいいよ〜」
と言ったり
少年兵たちに笑いかけたりと お茶目な部分もあってまさに 理想の上司です。
円谷英二が特撮を担当しているせいか戦闘シーンは ウルトラマンのよう。
時代を感じる。
😷コロナパンデミック中に鑑賞😷