風来坊

ザ・ハード・ウェイの風来坊のレビュー・感想・評価

ザ・ハード・ウェイ(2019年製作の映画)
3.5
伝説的な元兵士の元に届いた弟の訃報。ルーマニアで凶悪犯を追っていた弟の死の真相を知るべく、男は信頼している仲間と共に現地に向かう。そして凶悪犯との壮絶な戦いが始まる。

マイケル・ジェイ・ホワイト、ルーク・ゴスと二大B級アクションスターの共演でB級アクション好きとしてはテンションが上がります。
ダブル主演という感じなのか双方に見せ場がある感じで、マイケル・ジェイ・ホワイトを目当てにすると期待を裏切られると思います。意外にルーク・ゴスが銃捌きと格闘アクションに奮闘していて良かった。

監督はスティーブン・セガールとコンビを組む事が多いキオニ・ワックスマンでB級アクション映画を監督する事が多いので要所に小規模でそれなりのアクションを入れて飽きさせないというB級アクションのスタイルが分かっている。

頻度は少ないけれどマイケル・ジェイ・ホワイトは軽快で重い蹴りを見せてくれ楽しい。「俺を接近させ過ぎた」の台詞はカッコいいし、劇中で小道具として活きている。アクションは格闘アクション中心。ピアノを背にした格闘アクションの演出は謎めいているが好き。カーチェイスやド派手な爆発はほとんどありません。

ストーリーは弟を殺した犯人を追うのか、変質者を追うのかハッキリせずどちらも中途半端。一匹狼無双にしたいのか、バディ物にしたいのかもハッキリせず視点がボヤけています。時折、モノクロにする映像演出は効果が出ているとは言い難い。

とにかくマイケル・ジェイ・ホワイトの華麗な足技とルーク・ゴスの渋さを楽しむ映画でストーリーは単純であってないようなものです。黒幕も想定の範囲内でサスペンスとしても微妙なところ。知っていたなら他の立ち回り方法もあったはずなのになぁ…。ラストが正直分かりにくいので微妙…。

B級アクション好き、マイケル・ジェイ・ホワイト好きとしては結構楽しめましたが、この2つに惹かれる物がない方には正直微妙なアクション映画だと思います。
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