まりぃくりすてぃ

光と影のバラードのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

光と影のバラード(1974年製作の映画)
2.0
スタートダッシュの善良(っぽ)さが極大っ!! えっ、この先、大丈夫なの???と心配したくなるぐらいに、組み立て無視のいきなり大感動な冒頭だったよっ!!!!!! まるで「普通の映画なら、これがクライマックス兼ラストシーン」って感じに始まったんだもん。
だって、もう、ハモンドオルガンのイントロからの70年代色強い主題歌は、エンゲルベルトフンパーディンクの「リリースミー」とフランクシナトラの「マイウェイ」とアバの「ダンシングクイーン」を足して割ったみたい。そんな大々熱唱をバックに、転げる逆走作業車・男たちのくしゃくしゃの歓喜万歳・少女の満面の作り笑い・そして「平等!」「平和!」「平和がきっと来る!」の叫びとかをモノクロが無尽に描いてて!! あたしは泣きそうに。こうなったらもうロシア映画だけを一生観ていこうと決意しそうになった最初の数分間でした。。。。。。。。。。


そして、心配が当たった。

冒頭の破壊力でしばらく気分が持ったとはいえ、カメラワークもよさげだとはいえ、、オープニング99点・ラスト55点・それ以外ほとんどぜんぶ13点ほどをローキープ、の困った映画だった。


◇追記◇
人々が総じて“70年代らしい顔”をしてた。
川の色が綺麗だった。
途中途中のトランペットはごまかしに聞こえた。山田洋次作品を観たほうがマシ。