レビュー忘れ
劇場公開中にディレクターズカットで見にいった。
気味は悪い。後味もすこぶる悪い。
けれど、北欧の文化・宗教の片鱗を垣間見れて、すごく勉強になった。
見ている途中、同じ北欧世界を映像化した海の覇者ヴァイキングという海外ドラマを思い出した。
この作品にも不思議で独特な風習が数多く登場してくる。その多くを占めていたのが、やはり生贄だった。
不可解なのは、彼らにとって生贄に選ばれることは喜ばしいということ。現代日本の感覚では考えられない思想だ。
海の覇者ヴァイキングは、中世の歴史物として捉えることが出来たけど、
この『ミッドサマー』は、いま世界のどこかで起きている出来事のように作られているから何倍も、切迫感を叩きつけられてしまう。
そんな作品を作り出したことが、凄い。
レビューでもなんでもないけど、
オカルトの気持ち悪さを創作する際は、
その宗教を変に思う人間を、その場に居合わせるというやり方がいい。
ただ不思議な風習を見せるよりか、気色の悪さが際立つ。
当たり前だけど、これを意図的にやるとやらないとは、差が出る気がする。
そんな思考に至らせてくれたことも含めて観てよかった。