このレビューはネタバレを含みます
先輩に「君ならきっと好きな作品だよ」とおすすめされ今更ながら鑑賞…
精神的疾患を抱えた主人公の大学生ダニーは同じく精神疾患だった妹が両親と無理心中をして大きなトラウマを抱えてしまい彼氏のクリスチャンに別れを話せずにいたが
クリスチャンは友人らと共にスウェーデンのある村で夏至祭が行われるとの事で大学の研究に活かせると見物に行く事になりダニーも付き添う事になり…というお話。
当時かなり話題になっていたので
気になってはいましたが
意外とありがちな展開というか
予想外の展開はなくヤバい村に入り込んで
恐ろしい目に遭う…というシンプルなものです。
冒頭の妹さんとご両親の心中シーンから
ショッキングでしたがトラウマを抱え不安になるダニーの演技がとても生々しく見ていて一緒にオェーと吐きそうになります。
画面が所々うねうねぐにゃぐにゃとしていて作中でも薬物を摂取して異常な状態になるシーンがありますが観てるこちらもそんな気分にさせられます。
村に入るシーンから美しい自然の中なのに異様で歪な雰囲気と村人の奇怪な態度はとても気持ち悪く何かがおかしいという違和感が常にある感じがとても良かったです。
村のしきたりを守るため外の人間を呼び寄せ娘と性行為をさせる、近親交配で奇形児を意図的に産み聖書を書かせるなど気味が悪くなるシーンも盛りだくさんでした。
75歳を迎えた老人を崖から身投げさせるシーンが自分的には衝撃的でした。
(薬の作用もあるかもですが若い女の子とセックス出来るとはいえ目の前で大勢の全裸おばさんが奇声あげてる中で射精出来たクリスチャンはすごいと思います笑)
ただ、前半の村の異様な雰囲気が
段々ショックシーンを見せつけるだけのような展開になってしまい主人公ダニーの精神疾患などの要素がいまいち活かしきれていないように感じました。
話題作という触れ込みでしたが
割とありがちな展開で自分的には少し惜しい作品だと思いました。
知らない人の出す食べ物や飲み物は口にしちゃダメ‼︎という教訓にはなりました。笑
