のだ

ミッドサマーののだのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後まで怖いな〜怖いな〜で楽しめた!監督カルト村作るの上手そう!非現実的で宗教体験にぴったりな美しい土地、薬物使ったりターゲットに対して一緒になって泣いたり笑ったり共感を越えて全体の中に取り込んでしまうような仕掛けが沢山ある。コミュニティがひとつの生命で個人はその細胞でしかないような世界観を築いてる。それをソフトにした表現が私たちは家族よ、なのかな?そしてそれがもろ心に響いちゃうダニー。哀れホルガの思う壺、、儀式とかもちゃんと土着文化とか神話ベースに作られてるらしくてなんか納得してしまうのもおもろい。
祝祭ってどこからどこまでが90年に一度?アッテストゥパンは年齢に達すればするんやろうし、メイクイーンは写真では去年の人もいる。でも年一であんなに捧げ物要員(クマまで!)を準備するのはいくら巡礼の旅してる子たちが沢山いても負担もリスクも凄いよな。90年ていうのは見れるのは絶対一生に一度だけっていう触れ込みで誘うためにちょうどいいから?ダンスもそもそも外部の人をメイクイーンにするための茶番?去年までのクイーンもいるはずなのに出てこないのは結局生贄になるから説もよく見るけど、そもそも茶番に疑問を抱かせないために選出は毎年やってるんだよーって信じ込ませる小道具ではないのかな。
フェミニスト映画とも言われてるけどそれはよく分からんかった。たしかにアメリカの男性陣のキャラは色々軽薄な描写が多かったけど、圧倒的に村の理不尽さが強いから制裁とか思えん。クリスチャンはダニーに寄り添えない部分がクローズアップされてるけど、気持ちがすれ違ったカップルなんて男女どっちのせいでもないわけだし。浮ついた気持ちをうまく利用されてヤクブーツで誘い込まれて歌ってる皆さんの前で致して最後おばあちゃんにお尻押されながらだなんてレイプ被害者でしょ。ダニーはもちろんそんなこと知らないから裏切られたと思っても仕方ない。村の思う壺!
ばーっと見ただけでは訳分からんくなるけど色々考えられて楽しいねぇ、また観ようねえ。
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