このレビューはネタバレを含みます
今まで見たホラー映画の中ではかなり異色の作品。ジャンルとしては『グリーン・インフェルノ』に近いが、これよりもグロさは控えめ。グロさよりも常軌を逸している異常な状況をひたすらゾクゾク見る感じ。そういう意味では『シャイニング』に近い。美しい映像を見せながら間を取り、徐々に背筋を凍らせる異常な”何か”を映し出していく様はおそらく『シャイニング』のあの緻密に計算された間に負っているところがあると思う。
やはり、「全く理解できない慣習」が一番怖い！！何より怖い！！『グリーン・インフェルノ』もそうだったけど、人が食われるっていう点より、何の流れにそって何が行われているのかが分からないことが一番怖い。文化人類学・民俗学的なゾクみを感じたい人にはおすすめ。
この映画で、「ホラー映画＝暗闇、血」という従来の常識以外の展開があることを学んだ。白いドレスをひらひらさせて明るく美しい自然の中で舞っている人々、狂気に満ち満ちていて本当に怖かった。
