夜、悪夢をみることがある。それも、漠然としたものではなく、すごく現実味を帯びていて、だんだんと身体が動かなくなっていく時の重み、でも意識はぼんやりとあり動かない自分の身体を見つめている時の景色、これが、もう駄目かもしれないという瞬間なのか、その時が来てしまったのか、という思考。そんな経験をしたことなんて実際にはないのに、感覚の細部までがとてもリアルな悪夢。
この映画はそんな感覚を見事に詳細まで映像化したような印象だった。
これを面白かったと言えば異常かもしれないけれど、どこか覚えのあるような（そんなはずはないのだけれど）感覚というか恐怖というか、それらをまじまじと見たような気がして、そういう意味でとても興味深かったし、凄いと思った。
あと、普通に笑ってしまった。
たぶんもう2度と観ないと思うけれど、忘れない。
グロいので苦手な方は注意です！
