げ

ミッドサマーのげのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.8
駆け込みで見た。終始気色の悪い映画だな〜と思い続ける時間だった。
この映画の見どころの一つとして牧歌的な美しい光景とそれにそぐわぬグロテスクさが挙げられると思うが、(無論映像映えを意識している面もあるだろうが)一瞬で過ぎ去る夏を象徴するあの色鮮やかな花をふんだんに使って祝福する姿に彼らの心の底からの善意と信仰を感じて気色悪かった。
また、主人公の彼氏のクリスチャンがほんと〜〜〜〜〜〜にはっきりしないわ被害者意識が強いわで気持ち悪かった。最初から男友達と彼女の悪口言ってる時点で気持ち悪かったし、クスリ吸わされたとはいえ性欲でバキバキになった目も、我に返って全裸でオタオタ逃げ出す姿も、本当に、無理!(だからなんならラストシーンはちょっとスカッとしたまである)

カルトや宗教、そして人の善悪の判断って本当に興味深いテーマだと個人的には思っているし、そういう視点で楽しめそうだと何度か思うタイミングはあった(ダンスバトルのシーンでは宗教特有のトランス状態による一体感ってやつだ!となった)が、なにせ主人公たちがそもそも共感しづらい人たちで、だからいまいち自分ごとと思えなかったというか、変な生態を持つ生き物たちを観察している気持ちだった。
げ