このレビューはネタバレを含みます
ずっと具合悪い感覚でした。寝る前に観る映画ではなかった。
景色と色がすごく綺麗です。衣装や花冠も可愛くて、空はずっと晴れ渡っていて穏やかで。
儀式の不穏さとの対比構造で、平和的な雰囲気なのに中身がまるで合っていないちぐはぐさで、具合が悪くなりました。
ぎょっとしたけどこれも文化の違いか…と思いました、最初は。
ストーリーが進むにつれて、棲み分けって大事だなと思いました。なんでもかんでも受け入れられるわけでもない。
ただ、自分が生まれ育った場所がルールであり正しさ(ましてや外界から隔絶された閉鎖的な場所なら尚更)っていうのは、皆それぞれそうなのかもしれない。相入れられるかは別として、文化や暮らしの有り様は多様で多面的で。だからもう善悪という分別ですらないんだなと。怖すぎて震えちゃう。
連れてこられた男性達はそれぞれの性質に見合った破滅を迎えてしまったんだと思っていたら、すべて予定調和だったんですね。
作中に出てくる絵もなにか示唆しているはずと思ってましたが、最後まで見た後に改めて見直すと発見がありそう。でも繰り返し観たくはない…