探偵おしり

ミッドサマーの探偵おしりのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

歪んだ倫理観と歪な死生観が織りなす日常

ここまで魅力のないヒロインがいるだろうか。それが狙いなら私は完全に術中に嵌まってしまっている。だがしかし、嫌いなものは嫌いである。

女王に選ばれた時も保身の為ではなく、一種の愉悦を感じていたのだろう。存在が肯定されたことで舞い上がり流されてしまっただけだろう。
彼氏を供物に選んだのも、嫉妬と嫌悪感ではないか。女王として生きていくことを決め、過去を清算することを決めた覚悟の表れとも取れるが、作中の彼女からそんな高尚な意志は感じ取れない。まぁ、日常に戻っても既に孤独が確定している彼女の選択としては仕方無かったのかもしれないが…。
絵画に沿ってストーリーが進んでいくので、ラストも容易に想像できてしまった。
後味が悪いというより、ただただ嫌いなヒロインのシンデレラストーリーを見せられている気分。期待して観てしまった分、個人的には残念だった。

性行為のシーンは面白いのでパロディと捉えて観るのはありかも。