このレビューはネタバレを含みます
周りの友達が口を揃えて凄かったと言うので、
やっと観た。
映像は美しく、可愛らしく、北欧の楽園といったところで
カラフルでメルヘンそのものだが、
その美しさの中に想像を絶するほどの恐怖と残酷さが潜む。
カルト教団の儀式としてのSEXの描写は
スタンリー・キューブリックの
「時計じかけのオレンジ」を彷彿とさせるが、
凄すぎてコメディに見えて来たほど。
そして音楽が素晴らしい。
現代音楽的な電子音のドローンと弦楽のサウンドトラックが全編に流れ、
この後に起こる惨劇を予感させる。
不安、不安、恐怖、絶望を
音楽で表現したかのようだ。
「ヘレディタリー」でもアリ・アスターのキューブリックのリスペクトが観られ、それも映画の魅力のひとつとなっている。
ディレクターズ・カット版を早く観たくなった。