語彙力を失います。
ヤバい、ヤバいです本当に。
人の信仰や崇拝の前に善や悪はなく、それをただ純粋に受け入れるか拒絶するかのみ。
その土地や町の風習や習慣もそれに等しく、他人には誰もそれを否定する事が出来ないほどの無垢が存在している。
人が生きていくのにコミュニティというものが欠かせない。現代社会においても必要不可欠で、誰かと支え合い、協力し、助け合い時に分かち合いながら暮らす事で自分のアイデンティティを保つのだが、その在り方すら肯定してもいいものかどうかを疑ってしまう。
主人公たちと同じくして、いま幻覚を観ているのかはたまた今までの現実が間違っていたのか、その平衡感覚を監督の描く映像美と演出によって静かにゆっくりと、そして唐突に奪われてしまう。
これを受け入れるのか拒否するのかは、皆さんの目で是非確かめて答えを出して欲しいと思う。
この世で最も恐ろしいものが、美しさであるということを再認識しました。
言葉が纏まらないほどに道徳心を破壊される映画です、十分にお気をつけください。