メンタルが不安定な時に観るのはオススメしないです。ビックリ系ホラーではなく、終始不安感がずっと続くタイプのホラー(スリラー？サスペンス？)。
この映画は西洋民俗学に詳しい人の解説付きで見れたら面白さが更に膨らみそうな気がする。これと似たようなノリの映画で以前観たのは「グリーンインフェルノ」で、あちらは文化としての食人やら環境破壊に苛まれるシーンやらで「奴らが只の蛮族ではない」表現がよく描かれてたけど、こちらの民族は割と「まぁ習わしだから」の一点張りが目立つ。
「生まれや風習が違うだけで彼らもまた同じ人間であり自分が無関係とは限らない(自分が関わる可能性はどこにでも存在する)」というテーマの作品はよくあるけど、本作は主人公個人の(良くも悪くも)成長・変化にがっつりフォーカス当ててるのが他作品とは少し変わっていて、撮影シーンの構図も全体的にシンボリックでかなり拘りを感じる映画だなぁと思った。
終始シリアスな２時間だが、一ヶ所だけ少し笑いそうになったシーンが。男性客なら皆あそこで思ったかもしれないけど、終盤のクリスチャンのセックスシーンで「横であんなミュージカルみたいな真似されたら爆笑して絶対勃たんわ、あの状況で射精できるクリスチャン凄すぎる」と感心した。
