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ミッドサマーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.5
▪️Title :「ミッドサマー」
Original Title :「Midsommar」
▪️Release Date:2020/02/21
▪️Production Country: アメリカ・スウェーデン合作
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-081
▪️My Review
いやぁ、深いんでしょうけど、私には苦手な映像の連発でした。。。これは、これまでに無い異質なこわさですね。観終わっあと胸の中がざわめくような不思議な感覚です。
古くからの風習をエンターテインメントとしてエスカレートさせ、恐怖映画にしてしまったのが、本作です。監督のアリ・アスター、前作同様不穏な演出と過激な描写で、今回もとんでもないシーンがいくつも用意されていて、この監督のファンならばハマる作品なんでしょうね。。
物語は、スウェーデンの僻地のコミュニティで90年に一度の祝祭に参加する学生たち。コミュニティからの歓迎ムードの中に感じていたかすかな違和感が、世にも恐ろしい事態へと発展する、そんな展開になっています。
白夜で常に明るい世界の中、繰り広げられるサスペンスと儀式とホラーが不思議な感覚を呼び起こし、映画終わった後もまだあの光しかない空の下にいるかのような不思議な感覚に落ち入ります。
アナログ的な恐怖演出もまさに凄くて、天才的な発想と演出、全シーンが伏線となる緻密な脚本が素晴らしいですね。

野心的で、見事に作り込まれており、観客の心を大いに揺さぶってきます。本作によって、アリ・アスター監督はホラー映画の巨匠と見なされるべき人物であるとまたしても証明された。と、Wikipediaにも書かれています。(参考:Wikipedia)

ほんと、不気味で不愉快でそれでいてスウェーデン僻地の極彩美の映像は美しく心地よくて癒される。そして、ラストは。。。
本作のラストシーンについて、アスター監督は「主人公ダニーは狂気に堕ちた者だけが味わえる喜びに屈した。ダニーは自己を完全に失い、ついに自由を得た。それは恐ろしいことでもあり、美しいことでもある」と脚本に書き付けているそうです。
ホラー作品ですが、わたしは彼女と観に行くことはオススメしません!!

▪️Overview
長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」が高い評価を集めたアリ・アスター監督の第2作。不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。ダニー役をフローレンス・ピューが演じるほか、ジャック・レイナー、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィル・ポールターらが顔をそろえる。(参考:映画.com)
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