仲間由紀恵と阿部寛の出てこない『TRICK』を想像していただきたい。
最悪でしょう。それが今作です。
わたしはこの映画が嫌いだ！
わたしの中でのホラー映画というものは、「恐怖の対象から逃げ惑う主人公たち」に共感し、逃げたり戦ったりする彼らを応援して楽しむものなのだ！
しかしこの映画にそんな一喜一憂はない、
「厭なことが起こるんだろうなぁ」
「厭なことが起こったよぉ」
「厭だ厭だ」
ひたすら「憂」の連続なのだ。
きっとこの監督は「見ている人をどれだけ不快・不安にさせられるか」を試みてこの作品を創られたのだろう。
その狙いは圧倒的成功だし、脚本演出美術どれをとっても完成度が高いと言わざるをえないので、ここは本来星5をつけるべきなのだろう。
でも無理なんだ。なぜかというと単純に、こんな厭な作品は好きになれないからだ。気分的には星1をつけたいくらいだ。でも本当によくできてるんだ。ちくしょう…。
